このコロナ禍において、いちばん大きな変化があったのはTomonoriであるだろう。見てわかるように、まずは肉体改造。以前とは比べ物にならないほど、絞った体つきになっている。ただ、それは健康面や見た目ということではなく、あくまでドラムの為。自身のドラムプレイに関しては確固たるこだわりがあり、それを持続させるに必要なことだったという。
また、価値観という部分についても変化が生じている。シンプルな思考を求めるようになり、何かを決めつけて動くこともなくなってきているのだ。
――まず、わかりやすいところでめっちゃ痩せたよね。
Tomonori 痩せましたね(笑)。
――痩せ始めたときから比べると、何キロ差ぐらいあるの?
Tomonori 40キロ下がって、最近測ったら2キロ増えてたんで、38キロっすね。
――小学生ひとり分か(笑)。
Tomonori そうっすね(笑)。いなくなりました。
――いつから痩せ始めてるの?
Tomonori えっと、2020年10月にGR8. FESTがあって、そのときにドラムを叩いたら「これ無理やな。この体重じゃ叩けねえ」って思って、そこからですね。
――ここ1年で40キロも落ちてるってこと?
Tomonori そうなりますね。
――ドラマーって音が重くなるから、ある程度は体重がある方がいいっていうじゃない。でも、度を越すと無理ってことなのかな?
Tomonori そもそも、自分の好きな音は今おっしゃったみたいな太ってる状態で叩く音で。オレもそれが理想やと思って太ってる状態を維持してたんです。でも、太り過ぎたっていう理由と、年齢を重ねてきて自分の今までのスタイル通りに叩くには体重を乗せすぎると無理やってなって。自分のローのある音を言ったら捨てなきゃドラムを叩き続けることができないと感じて、これは痩せるしかないなって。
――体に負担がデカいみたいなことか。
Tomonori 脂肪が付いてる分、腕を振り下ろすときにも重いわけじゃないですか。そうなると、筋肉もどんどん疲れていって、いちばんヤバいときはライヴでも2曲目ぐらいで握力がなくなって、握り方を変えて叩いてたぐらい。ドラムを叩き続けるっていう意味ではさすがに無理になってきたんで、痩せるしかないっていう判断に至った感じですね。
――やっぱり、このコロナ禍で家から出なかったりもして、みんなダイエットって大きなテーマだった気がするんだよね。
Tomonori はい、はい。
――これを読んでる人も世の中の人もダイエットには興味があるわけよ。そういうところでは、何ダイエットをしたの?
Tomonori 食事制限が主っすね。で、食事制限にも2つのやり方があって。脂質をカットするやり方と糖質を全部カットするやり方があって。その2種類を3ヶ月おきに変えていくっていう。あとはカロリー制限。食べる量を減らすっていうのと、ダンベルとかベンチを買って、家で筋トレを毎日して、みたいな。でも、それぐらいしかやってないっすね。
――ここ1年ぐらいは食事に気を遣いつつ、規則正しく生活してた?
Tomonori いや、生活自体は寝たいときに寝るみたくなりますけど、筋トレのせいで、というか。3時間毎にまず絶対に飯を食わなアカンとか、筋トレ2時間後には飯を摂取せなアカンとか、そういう栄養摂取っていう面で時間が決められてたんで、昔よりマトモな生活をしてるんじゃないですかね(笑)。