2019年6月に新メンバーとしてラスベガスに加入したTetsuya。テクニカルなベースプレイで存在感を徐々に発揮していったが、新型コロナウイルスが広まり、自身初となったリリースツアーは中断を余儀なくされた。表立った活動期間が短いということもあって、まだまだ彼のパーソナリティを知る人は少ない。今回は初のロングインタビューということもあり、まずは彼の生い立ちや音楽への関わり、ラスベガスへの加入の流れについてじっくりと聞き、メンバーとして活動をし始めてからの戸惑いや悩み、このコロナ禍での過ごし方について探ってみた。
――超ラフに楽しい感じでやっていければ、と。
Tetsuya お願いします。
――そもそものところなんだけど、Tetsuyaが加入して、ツアーが始まったかと思ったところでコロナが流行したじゃない。だから、ファンも「この人は何者だろう?」と感じてるところがあると思ってて。まず、地元はどこになるの?
Tetsuya 大阪の高槻市っていうところなんですけど。
――高槻RASPBERRYがあるところ?
Tetsuya そうです、そうです。RASPBERRYはよくお世話になってました。
――じゃあ、生まれも育ちも高槻みたいな?
Tetsuya そうです。
――高槻ってさ、どんな街だったりする?
Tetsuya 大阪の中で言うと京都寄りなので、大阪よりは京都っぽい文化が近いのかなって気はしてますね。ちょっと……う〜ん、自分で言うのも何ですけど、品があるというか(笑)。
――自分で言うか(笑)。
Tetsuya オレはそういうところが高槻で気に入ってるところですね。
――少年時代は活発だった?
Tetsuya そうですね。今もなんですけど、外で遊ぶのが小さいころから好きで。ゲームとかよりは、山や川とかで虫や魚を捕まえて遊ぶのが好きでした。
――今のキャンプ好きもそこから通じてるところがあるんだね。
Tetsuya ですかね。もともと、自然に身を置くことが好きやったので、その延長線上かなとは感じてます。
――ただ、そうなると音楽とは真逆っていうか。
Tetsuya そうなんですよ。あんまりこう、ゲームとか他の遊びをやってもそこまでハマることがなかったんで、音楽はちょっと変わった存在というか。こんなに何年も続けてやってることがめずらしいなって感じはしてますね。
――習い事は何かやってたの?
Tetsuya え〜と、小さいころは水泳とか習字をやってて、やり始めのころはそれなりに楽しんでやるんですけど、途中で飽きちゃってやめることが多かったですね。
――学校の部活とかは?
Tetsuya 中学のころはテニスをやってましたね。でも、それもガチではやってなくて。素振りを何回したり、とかではなく、友達と遊びに行くみたいな感覚でやってたっていう感じでしたね。
――そのころ、音楽には触れてたりした?
Tetsuya いや〜、中学のころは全然ですね。
マネージャー 聴いてた音楽とかは?
Tetsuya めっちゃ普通やったと思います。BUMP OF CHICKENとかRADWIMPSとか、楽器がどうこうじゃなく、ただ楽しむ為に聴いてました。バンプは昔からお父さんが好きでCDが全部家にあったので、中学のころも昔のが多かったですね。ラッドは当時流行ってたのもあって。
――バンプでいうと『THE LIVING DEAD』とかも聴いてたり?
Tetsuya 聴いてました、聴いてました。今も手元にアルバムが全部あります。高校生になってオレが音楽を始めたころから自分で買うようになって、という感じで。
――高校へ行くと少し状況が変わったりしたのかな?
Tetsuya 高校が私立で、地元っちゃ地元なんですけど、そこへ進学したのがオレと中学でいちばんヤンキーだった娘しかいなくて。高校のときは「アイツ、陰キャやのにいちばんヤンキーな女とだけ仲良いな」みたいに思われる変わった感じでしたね。友達自体もそんなにいなかったんで。
――じゃあ、高校はヤンキーの娘しか友達がいなくて、新しい世界へ飛び込んだみたいな。
Tetsuya そうですね。そのままずっと友達はあんまりできずのまま、高校生活を過ごしましたね。
――部活には入らず?
Tetsuya そうなんですよ。軽音楽部がなくて、一瞬だけフォークギター同好会みたいなのを覗いたりもしたんですけど「それもちょっとちゃうな」ってなって。学校が終わり次第、いちばんに帰ってました。高校時代からライヴハウスに出入りするようになったので、そっちでできた友達と遊ぶことはあったんですけど、高校の友達と遊ぶことはほとんどなかったですね。
――中学のときは家にあるバンプとかラッドのCDを聴いてたぐらいだったのに、軽音楽部に入ろうとかライヴハウスに通うとか、何かキッカケがあったりしたの?
Tetsuya あの〜、ちょうどオレが高校に入るぐらいのタイミングで『BECK』っていう映画がやってまして。テーマソングとしてRed Hot Chili Peppersの「Around The World」っていう曲が流れるんです。あの曲を聴いたときにビビッときたじゃないですけど、「すげえカッコいい! こういうのがあるんだ!?」って。それがキッカケで音楽にのめり込んだ感じですね。