ライヴでは奇抜な衣装に身をまといつつ、それに負けじとギターをかき鳴らし、時には獣のような咆哮で抜群のインパクトを残しているTaiki。体つきも筋肉の上に適度な脂肪が乗ったプロレスラーのようになり、よりインパクトの強い見た目になっているが、どちらかと言えば普段は寡黙なタイプ。そんな彼がこのコロナ禍をどう過ごしてきたのか、想像できないところも多いはず。バンドやライヴに懸ける想い、日々のトレーニングから刺激を受ける人物までざっくばらんに話してくれた。
――インタビューとか超久々でしょ?
Taiki 5年以上ぶりですよ。
――ラスベガスはリリース毎にインタビューを受けてるバンドじゃないけど、ギタリストとしての取材もなく?
Taiki ないですね。
――ちょいちょいライヴはやり始めてはいるけど、そんなにメディアに出ることがないから、これは生存確認的なインタビューでもあるんだけど、今は元気?
Taiki 何ともないっすね。(昨年夏に)コロナになって、退院した後も2週間ぐらいは嗅覚や味覚が戻ってなかったけど、体調は全然大丈夫やったし。で、今はその嗅覚とか味覚も大丈夫です。
――実際、コロナにかかったときはどういう状況だったの?
Taiki ある夜、急にめっちゃしんどいときがあって。夜やったし、翌朝も熱があったらヤバいかなと思って寝たら、起きてもしんどくて。そのとき、MinamiからバンドのLINEグループに「熱が出て、病院へ行ったら陽性でした」ってメッセージがあって。
――これはコロナだろう、と。
Taiki その2日前にみんなスタジオに集まってたから、それぞれに保健所から連絡がくるっていう話やったんですけど、それが結構遅かったんですよね。
――あ〜、混み合ってた時期だったし。
Taiki そうなんですよ。それで待ってられなくて、自分でPCR検査をしてくれるところを探して行ったら「陽性です」ってなって。そこからはトントン拍子で。
――トントン拍子ってそういうときに使う表現じゃないでしょ(笑)。
Taiki まあまあ(笑)。
――症状が落ち着いてから後遺症があったり、声が出にくくなる人もいたりするけどさ。
Taiki あ〜、嗅覚とかは100%戻ったのかがわからないというか。
――たしかに比べられないもんね。
Taiki でも、自分的には何ともないですね。
――しかし、Taikiはすげえ体がデカくなってるよね。
Taiki そうっすね。体自体はデカくなりましたね。
――普段から鍛えてるの?
Taiki 行けるときはジムに行くようにしてて。だいたい、上半身しか鍛えないんですけど。
――SATANIC CARNIVALのときは遠目で観てたらからそんなに感じなかったんだけど、昨年10月の配信ワンマンを観てて、寄りの映像になったとき、筋肉もあるんだけど、そこに脂肪も乗ってるプロレスラーみたいな体型だな、って。
Taiki 結構そういう感じですね。全然絞ったりはしてないんで。
――どこを目指してるんだよ、とは思いつつ。
Taiki 最近になって、自分でもわかるようになってきましたね。(体型が)変わってきたというのが。
――鍛え始めたのって、いつぐらいからなの?
Taiki 5年前ぐらいから、ちょっとやっては止めたりしてて。で、やっぱコロナの少し前かな。さすがに体がだらしないかなと思ったんですよ。マネージャーさんとかTomonoriは「それはそれでアリ」って言ってたけど、オレとしてはちょっと鍛えようかな、って。
――なるほど。
Taiki で、そこからはハマりましたね。やれば、わかりやすく結果が出るというか。それが楽しくて。自分の効きやすさ的に腕とか胸なんですけど、それをやってたらだんだんデカくなってきて。まあ、腹はボヨンボヨンなんですけど(笑)。
マネージャー そのバランスがいいよね(笑)。
――なんかこう、鍛えてるんだろうけど、ストイックに見えすぎない絶妙なバランス(笑)。ただ、コロナ禍でジムが閉まってた時期もあったじゃん。家でもトレーニングしてたりするの?
Taiki だから、家でやってましたね。ちょっとしたダンベルを買ったりして。
マネージャー ダンベルのみ?
Taiki 家ではそうですね。あと、公園へ行ってました。夕方とか、子供がいなくなった時間帯を狙って。